通関実務対策 通関実務の時間配分
通関実務の試験問題を解いたことがある方は分かると思いますが、通関業法や関税法と違い、通関実務は自分のペースで解いても時間が足りません。
通関実務は時間内に解き終えることが最初の関門になるため、問題に対してどういう時間配分をするかを考えた方がいいです。
今回は私が通関士試験時に意識していた通関実務の時間配分を紹介したいと思います。
分野の得意不得意は人それぞれあると思うので、そのまま使うのは難しいと思いますが、今回紹介する時間配分をベースに自身の通関実務の時間配分を考えてみてはいかがでしょうか。
通関実務の時間配分
早速ですが、時間配分は以下の通りです。
- 輸出申告問題:18分
- 輸入申告問題:27分
- 選択式:20分
- 計算式問題:30分
- 解答用紙へのマーク:5分
私の場合、試験時間100分を申告書問題と選択式・計算式問題それぞれ50分ずつに振り分けて考えてました。
申告書問題
まず申告書問題は輸出申告書は20分、輸入申告書は30分で解くように考えました。
申告書問題の想定時間は誰でも大体こんな時間だと思うので、日頃もこの時間を意識して問題演習をするといいでしょう。
ただ、本番はマークシートに解答を記入しないといけません。
特に輸入申告書問題は金額をマークしないといけないので、マークに結構時間がかかってしまいます。
申告書問題の場合、全ての結果が出てから初めてマークできるので5分ぐらいは見積もっておかないと、問題は解けたけれども解答できないという最悪なパターンになってしまいます。
私は申告書問題からマーク時間の5分を捻出しましたが、選択式等から5分持ってきてもOKです。
選択式・計算式問題
選択式・計算式問題は2020年度の試験では15問ありました。50分で解くとした場合、大体一問あたり3分強しか時間がありません。
その中でも計算問題は解答に時間がかかります。5問しかありませんが、私は倍の時間をかけて30分の時間を取りました。
残りの20分が選択式に割り当てた時間ですが、問題のタイプによって時間のメリハリつけてます。
問題のタイプは
- 知識で解く問題(品目や実務知識等)
- 読解力で解く問題(原産地系等)
で分けて考えてました。
当たり前なんですが、できるだけ知識問題には時間をかけないようにしましょう。
知識で解く問題は考えても分かりません。微妙な選択肢で悩む時もあると思いますが、一旦は決め打ちで解答して、時間が余った場合に再検討した方が時間を無駄にせずに済みます。
知識問題をできるだけ短い時間で解いて、解答時間がかかる読解力問題や計算式問題に時間を割くことができれば理想的です。
また、選択式は勘でもマーク可能で、時間調整が出来るので、場合によっては捨て問も考慮にいれつつ時間配分を決めるといいでしょう。
その他・留意事項
正直、通関実務は見直す時間は無いものと思って時間配分を決めたほうがいいと思います。
あと重複しますが、金額のマーク時間が意外と時間を費やしてしまい盲点だったりするので、模試等でどれぐらい時間が必要か見極めましょう。
本番は緊張もあるので、やはり5分ぐらいは必要だと思います。